無痛分娩の体験記
無痛分娩で1人目を産んだときの話です。
無痛分娩を考えている方の検討材料の1つにでもなればと思い書きます。
まずは病院で教わった無痛分娩のことや、メリットとデメリットについて。
これはお世話になった病院でやるとしたらで聞いた話なので、ご自身が分娩する病院での方針などはきちんと聞いてみてくださいね。
そもそも分娩時はどこが痛いのか
・お腹
・子宮口(位置としては腰のあたり)
・出口
メリット
・痛みの軽減(※1)
・血圧、脈拍へのストレス軽減
・ストレス軽減
・産後の回復が早い(※2)
・体力が温存できる(※2)
・帝王切開へ切り替える場合、すでに麻酔をかけているのでスムーズに行える
※1 完全に痛みがなくなるわけではない
※2 分娩時間が長くなるので一概には言えない(なぜ長くなるのかは後述)
デメリット
・低血圧
・体温上昇
・足の感覚の低下、動かしづらくなることもある(痺れは生じる)
・陣痛が弱くなる場合に陣痛促進剤を使用
・吸引分娩の可能性が高くなる(※3)
・頭痛(発生頻度1%未満)
ーー以下は事故ーー
・カテーテル血管内迷入
→舌の痺れ・ふらつき・耳鳴りが生じたらすぐに報告
・カテーテルくも膜下迷入
→足が動かなくなると危険 ※痺れは生じる
※3 吸引分娩で頭が伸びることはないが、跡がついたりたんこぶが出来ることはある。骨盤に入るまでに時間がかかった分、その影響で伸びることはある。
どのタイミングで無痛にするのか
痛みに耐えられなくなった時点で自己申告。
陣痛間隔が5分、子宮口が3〜4cm開いたときに申告する人が多い。
麻酔後、約30分ほどで効き始める。
ただし、前駆陣痛や初期の陣痛の時点ではまだ無痛にすることは出来ない。
分娩時間の長さ
自然分娩の場合は陣痛の痛みに合わせていきみます。
陣痛の間に、いきんで出産までもっていきたい。
しかし無痛分娩の場合はその陣痛の痛みを感じにくくしているので、いきむための時間が短くなってしまう。
そのために分娩時間が長くなってしまう。
初産の場合は一般的には12〜15時間くらいかかるとされている。
無痛分娩の場合はそこからさらに数時間延びることになる。
私の無痛分娩体験記
ここから先は、出産までをメモしながら戦った実際の私の体験記です。
ブログに載せるにあたり少し加筆修正はしていますが、ほぼそのままの内容で記載します。
痛みに戦いながら「この痛みも忘れちゃうらしいからメモしとこう……📝_:(´ཀ`」 ∠):」という逞しい精神のY子の話をお楽しみください(笑)
【分娩までのざっくりとした経緯】
予定日一週間前くらいから妊娠高血圧になった私。
様子見のために入院。
その翌日も血圧が下がらず、バルーンを入れて陣痛誘発することに。
以下の体験記はこのバルーンを入れたあとのお話です。
【体験記】
下腹部への痛みを感じるようになった。
普通の腹痛かな?と思ったけど、これが前駆陣痛らしい。
生理のときのお腹の痛みと同じ。
しばらく経てば治るけど、結構な頻度(7分間隔)で来るから痛い。
でもまだ本格的な陣痛ではないらしい。
子宮口を開こうとしていることで誘発されてきたのでまだ本陣痛ではない。
けど良い兆候。
おしるしなのか、鮮血が出るように。
ここから前駆陣痛との戦い。
洗濯物取りに行くときも、ご飯食べてるときも定期的に痛い。
前日があまり眠れていなかったので夜は眠れたが、3時過ぎくらいにトイレで起きてからはお腹の痛みで寝れず。
翌日
朝のチェックが終わって朝食。
お腹は定期的に痛む。
もしかしたらお昼から絶食になるかもと言われてたので、朝食はしっかり完食。
トイレ行くと、突如バルーンがポーンッと抜けた。
抜けたバルーンは直径3〜4cmくらいになっていた。
その後も痛みは変わらずあるけど、回数が減った?下半身の圧迫感がなくなった気がする。
診察で子宮口3〜4cmくらい開いていた。
そこから陣痛促進剤の投与を開始。
早ければ今日の夜中出産かも。
順調に子宮口が開き、無痛の目標の6〜8cmまで開いていた。
無痛の麻酔が効くまでにあと15分くらいあると言われ、あと少しだと思って耐える。
それまでずっと下腹部が中心だった痛みが、お尻への違和感だけに徐々になっていく。
麻酔が効き始めたかららしい。すごい。
いきむ練習がスタート。
まだ破水はしていなかったので、人工的に破水させることに。
陣痛はお尻への違和感だけが残ってて、違和感が来たら自分で言っていきむ。
一度の陣痛で二、三度いきむ。
いきむたびにチョキチョキと会陰を切られるのが嫌だな……やっぱり切らないと無理かと思った。
「頭見えてるよ」→「次で産もう」と声かけてもらって最後のいきみ。
もう一回いきもうとしたら「もういきまなくて良いよ」と言われ、暖かいものが出た。
出産!
本陣痛開始から約5時間の分娩時間でした。
初産だし無痛分娩なので長くなると覚悟していたのですが??と思ったのですが、妊娠高血圧になっていたので先に陣痛促進剤を入れていたから早かったのかもと説明されました。
麻酔が効き始めてからは助産師さんと普通に話せる余裕があるくらい、私は痛みを感じずに出産まで至れました。
産んだ瞬間も痛みは全然なかったです。
麻酔を打つまでの苦しみが嘘みたいでした。
なんかこんな書き方するとCMみたいですが本当です(笑)
少しでも無痛分娩を考える方の参考になっていれば幸いです。
私がお世話になった病院では、事前に無痛分娩への同意書の提出などが必要で、直前で「やりたいです!」と言っても受け付けられない決まりになっていました。
似たような条件のところもあるかもしれませんので、分娩の産院が決まっている方はそのあたりも確認しておくと良いかと思います。
あると便利なグッズ紹介
以下は私がお産のときにあって便利だったものの紹介です。
出産後すぐに貧血でご飯が食べられなかったので、用意していなかったらと思うと……恐怖します。
●ペットボトルにつけるフタ
100均にも売っています!
●ゼリー
横になりながらなんとか口にすることができた唯一の食べ物
(無痛分娩は麻酔をかけるので食べ物はずっとNGだった)
●水やポカリ(各2本ずつ)